お看取りについてのブログ

末期がん患者様とご家族を支えるグッドライフケアの看取り

ご利用者インタビュー 東京在住/T様・娘様

Q:当社のサービスを利用された経緯を教えてください。

T様:病院に紹介していただきました。主人が末期癌で余命2-3ヶ月と診断され、翌月に退院し在宅療養に入った時から来ていただきました。訪問看護には毎週、訪問介護には毎日2~3回の頻度で来ていただいていました。
娘様:介護が初めてだったので、おむつの変え方から教えていただき、痰吸引が必要になればそちらも対応していただきました。


Q:残された期間をどの様に過ごしたいと思われましたか?

娘様:当時はコロナが全国で流行していた時期で、入院をすると頻繁に会えない状況でした。父がどんどん状態が悪くなっていく中、母も癌の闘病中で通院・抗がん剤治療をしており、とても会いに行ける状況ではなくなると思いました。
T様:主人と私と娘と3人で話し、そのまま家で看て、助けていただきながら在宅療養してみましょうとなりました。主人は病院嫌いなんです。帰ってきて一時、すごく元気になって嬉しそうでした。


Q:自宅へ帰るにあたって、一番不安だったことは何ですか?

T様:全部が、何をすればいいのか分からず不安でした。私も自分の病気のことがあったので、スタッフさんに助けていただきながら、ほとんどを娘にやってもらいました。
娘様:訪問介護士さんにやり方を全部教えていただくところからスタートしました。最初はなんとか行けていたトイレも行けなくなって、排泄介助のやり方を教えていただきました。

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Q:お別れが近づいてきたときはどういった様子でしたか?

娘様:事前に看護師の松岡さんが、「最期はこういう状態になってきますよ」と教えていただいたので心の準備ができていました。それでも最期が近づいて、症状が悪化した時にすごく苦しんだ父を見て、辛くて、酸素マスクを外したときは松岡さんに泣きついちゃいました。「これで判断は良かったんですかね」って言って涙が止まらなかったですね。その時、松岡さんや皆さんに助けられて、少し落ち着くことができました。


Q:最期の数ヶ月間という中で、印象に残っているのはどんな時間ですか?

T様:我が家のリビングにある王様の椅子のような大きい椅子に座って、たばこが吸いたいなって言って笑っていたときや、みんなで乾杯をしたとき、そういう時間を過ごせたことですね。
娘様:亡くなる2、3日前は、穏やかな時間を過ごしました。苦しんだあとに穏やかな、神様からプレゼントを貰った様な時間を過ごせましたね。会話もできない状態ですが、私が歌を歌っていると気持ちよさそうに聞いている様子が伝わってきたり。そういったことが本当に良い時間でした。


Q:在宅の看取りをご家族で経験されて、どう感じられましたか?

娘様:看取りが終わった後は、やることをやったという達成感がありました。看護師さんには、困ったことがあったらすぐ電話がつながるので、急変したときは夜中でも電話して助けてもらいました。とても心強かったです。
T様:在宅で看取りをする中で、最期まで一緒にいられることが本当にうれしかったですね。大変だったけど、良かったです。


Q:今度はT様ご自身が訪問看護のサービスを受けていらっしゃいます。どの様な生活を希望されていますか?

T様:今は、抗がん剤治療をやめて、緩和ケアを選択しました。今は一人で住んでいますので、できる限りはここで住み続けたいなと思っています。楽しい予定を入れて、その時間を過ごしたいなと思っています。友達と旅行に行くことが好きなので、海や景色を見に行きたいですね。

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